食べればプチプチ、口の中で弾ける「とびっこ*」。
お寿司屋さんの軍艦巻き、海鮮丼やサラダのトッピングに使われている、小さくてプチプチした魚卵です。
実は「とびっこ」を日本全国に流通させたのはかね徳だということ、ご存じでしたか?
最近ではテレビやレシピ本でも見かけることが増えてきましたが、まだまだメジャーとは言えないとびっこ。
ここはとびっこ開発のパイオニアとして、是非とびっこに興味を持っていただきたい!
ということで、あまり知られていないとびっこの産地や豆知識をご紹介します。
*「とびっこ」はかね徳の登録商標です。
「とびっこ」って何?
「とびっこ」は、トビウオ(飛魚)の卵。
トビウオと言えば「アゴだし」などでも有名ですよね。
トビウオの卵に味付けしたものが「とびっこ」です。
イクラよりも小粒で、数の子よりは大粒。
一番の特徴は、プチプチとした歯切れの良い食感です。
この歯切れの良さは、魚卵の中でも比較的皮が固いことに由来します。
直径1mm〜2mm程度の小さな粒なので、噛むたびに弾ける歯ごたえの良さを楽しめます。
この食感は、他の魚卵にはないとびっこならではの魅力!
また、魚卵の中では珍しい有精卵でもあります。
呼び方はとびっこの他、「とびらん」や「とびこ」という名称でも販売されています。
今では全国のお寿司屋さんでも見かけるとびっこですが、売れるようになったきっかけは北海道!
北海道での発売時から人気は衰えないまま、今でもとびっこの消費量は北海道が段違いで多いのです。
とびっこ、とびこ、とびらん。
これらはすべて、トビウオの卵の別称です。
(特に味付けされたトビウオの卵を指す場合が多い)
現在トビウオの卵として親しまれている「とびっこ」という名称は、実はかね徳の登録商標。
トビウオの卵が全国に拡がった際、「とびっこ」の名前で流通したことでトビウオの卵=とびらんというイメージがついたのではないかと考えられています。
現在は商標に配慮して、一般的にトビウオの卵を表す場合は「とびこ」と呼ぶことも多いようです。
こんなに広く長く愛される名前になるなんて、なんだか嬉しくなりますね。
とびっこの主な産地
主要な産地として、インドネシアとペルー、そして少量ですが台湾海峡でも獲られています。
かね徳では主にインドネシア産とペルー産を扱っていますが、産地ごとに少しずつ特徴が違います。
インドネシア産のとびっこは、より小粒。
食感の良さは申し分なく、皮が口に残りません。サラダやトッピングにおすすめの産地です。
ペルー産は粒が大きめ。その分皮も固くなるため、歯ごたえ抜群!
よりプチプチ弾ける食感や、存在感を楽しみたい方におすすめです。
とびっこの豆知識
①インドネシアやペルーでは、とびっこを食べない?
原産国ではありますが、とびっこを食べる習慣はなくほぼ他国に輸出しています。
一方、親魚であるトビウオは、両国とも現地で食べられています。
魚として食用にする以外にも、インドネシアでは日本で需要がある「アゴだし」の原料として輸出したり、ペルーでは粉末状の魚のエサに加工することも多いようです。
日本で言うイワシみたいな感じなのかも
②カロリーが低い
イクラ100gあたりのカロリーは、約194kcal。対してとびっこは100gあたり、約65kcalです。
ちょっぴりヘルシーなことも魅力の1つ。
(カロリーはかね徳の極粒いくらと極粒とびっこを参考にしています)
③しょっぱいものから甘いものまで、味付けいろいろ
海から水揚げされたばかりのトビウオの卵は、魚卵特有の香りがほのかに感じられます。
海水に含まれている塩味もありタラコやいくらのような旨味も少し味わえますが、そのまま食べるには薄味です。
そのため、私たちが普段食べているとびっこは、美味しく食べていただけるように味付けしています。
醤油風味から、シロップ漬けにした甘いものまで。様々な味付けや彩りで商品化してきたとびっこ。
すし飯やご飯に使われていた当時と比べると、使われ方もとても多様になってきました。
ご飯のおともから、ちらし寿司の桜でんぶ代わりや、サラダのトッピングまで。
いつもの料理にプチプチとした食感を加えることで、簡単ながら新しいアレンジを気軽に楽しんでいただけます。
これまでは寿司・和食のイメージがあったとびっこですが、洋食や韓国料理にも実は使われている名脇役。
お寿司屋さんやスーパーでこの小さな粒々を見かけたときは、是非「とびっこだ!」と認識していただけると嬉しいです。
とびっこレシピ公開中!▲