かずの子は産地で選ぶ!太平洋産、大西洋産の違い

かずの子は産地で選ぶ!太平洋産、大西洋産の違い

スーパーで販売されているかずの子を見ると、(太平洋産)(大西洋産)と書いてありますよね。

見ての通りどこで獲れたかずの子なのかを表記しているのですが、
「太平洋産?大西洋産?なるほど、わからん……」
となってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

書いてあるからには意味があるのだろうけど、意味がわからないことには選びようもありません。
でもこの2つ、意外と大きな違いがあるんです。

今回は、かずの子の産地 太平洋産・大西洋産の違い についてお伝えします。

ニシンが獲れる、北の海。​

かずの子は、ニシンの卵です。



ニシンは4~6℃の冷たい水を好む回遊魚。
ニシンとかずの子の主な産地は、日本、カナダ、アラスカ(アメリカ、ブリストルなど)、ロシア。
価格もこの順番で安くなっていきます。

カナダ産のかずの子はやや小ぶりで、アラスカ産はやや大きめです。
ニシンは通常4年経ってから産卵すると言われていますが、アラスカでは6~7年後の産卵なのだそう。
魚の年齢に万を掛けた数がおおよその抱卵数だと言われているため、アラスカ産の方が数の子が大きくなるのでは、という説もあります。

太平洋と大西洋は○○が違う!​

結論から言うと、かずの子を買うなら太平洋産がおすすめです。

数の子の産地には、国の他に
太平洋産か、大西洋産か、ということが大変重視されます。

なぜかと言えば、歯ごたえが全然違うから。

同じ数の子なのになぜ海域でそんな違いが出るかというと、産卵する場所が異なるためです。

■太平洋ニシン

日本でも獲れる数の子。本種とも呼ばれます。
太平洋ニシンは、アラスカやカナダ、カリフォルニア北部までと、広い海域に分布しています。
太平洋ニシンが卵を産み付けるのは、海藻の上。
アマモや昆布など、海を漂う海藻に産み付けられます。

水中で縦横無尽に動く海藻から落とされないよう張り付けるため、粘着力が高いのが特徴です。
その粘着力のおかげで、太平洋産のかずの子は非常に歯ごたえがよく、パリポリとした食感を楽しめます。
また、このときに昆布に産み付けられた卵を塩漬けにしたものが「子持昆布」になります。

■大西洋ニシン

主に北大西洋で捕れるニシン。産地としては、ノルウェーやアイスランドなど。
北ヨーロッパや北極圏では、ニシンは大変重要な食料であり、ジャガイモや小麦に並ぶなくてはならない存在です。
ニシンの身の肉質に太平洋ニシンと大きな差はないのですが、かずの子になると歯ごたえが違います。

太平洋ニシンが海藻への産卵だったのに対し、大西洋ニシンは岩や砂地に産卵。
海藻に産み付けるほどの粘りは必要ないため、卵同士の結着も弱くなります。
そのため、大西洋産かずの子の食感はシャリシャリと柔らかいのが特徴です。


こぼれ話

数の子は卵巣が固形化していますが、もともとは他の魚と同様に柔らかいらしいです。なぜか塩漬けにするとあのように固くなるそうですが、理由は不明だと言われています。


かずの子は、「太平洋産」がおすすめ!

かずの子の一番の魅力と言ったら、やっぱりあのパリポリとした食感!
食感を重視したいなら、多少高くても断然太平洋産がおすすめです。

ただ、これはかずの子に限った話。
ニシンの身を楽しむなら、大西洋産も脂が乗っていて美味しいですよ。

お正月のかずの子選びには、ぜひ「太平洋産」か「大西洋産」かにも注目してお買い物してみてくださいね。



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